BPRをやらない場合の危険性

大企業は当然BPRをすでに実行されていて、効果が出ていると思います。
中小企業はBPRに着手していないケースの方が多いのではないでしょうか。

中小企業がBPRに着手しない場合にどんな問題があるかまとめました。

1.大企業との生産性格差

大企業は常に新技術を導入して生産性向上しています。
特にRPAやAIの導入はほとんどの大企業が行っています。
このままでは、大企業と中小企業の生産性の違いから競争さえできなくなります。

2.大企業との競争力の低下

大企業は規模・設備・資本力・展開力がありましたが、規模が大きいゆえに管理コストを圧縮できず、単価を下げきれない部分がありました。
しかし、自動化などのBPRにより大企業の管理コストはすごい勢いで低下しています。
当然管理コストの低下は価格の低下を可能とし、中小企業が価格では太刀打ちできなくなるかもしれません。

3.大企業が痒い所にも手が届く

「大手がやらないような」
という言葉がよく聞かれ、中小企業は大企業ができない小回りを得意分野としてきました。
しかし、2で述べたように大企業がBPRを進めることで人の手が空き始めます。
今までは効率が悪いからと敬遠されていた市場も、効率化・標準化から顧客ごとに合わせたサービスができなかった部分も、対応できるようになるのです。

4.売上を拡大できない

「売上を上げろ」
と言いますが、果たしてどれだけ売上を上げられるのでしょうか?
すでに有休消化はほとんどできておらず、そのうえ残業も積みあがっている状態で、新たな仕事を受注して対応できるのでしょうか?
新たな売上を作るには、まずは社員に余裕がないといけません。

5. 大企業との待遇格差

昨今、残業時間の制限、有休取得の義務化、などが行われ大企業はチェックが厳しいため、こういった法改正にいち早く対応しています。
今までは給与面での格差はあれど、大変さという部分で中小企業にも軍配が上がることもありました。
しかし、今では大企業は自動化を推進し続けているため、人の手でやる業務が減り、就業日数も就業時間も減少傾向にあり、中小企業の社員と大企業の社員ではすべての面で格差が出始めています。

6.求人の募集に優秀な人が来ない

大企業との待遇格差が広がれば優秀な人材は大企業へいきます。
一流大学を出た新卒は大企業への就職を最優先にしていますが、中途社員も大企業や成長性著しいベンチャーにしか就職しないということが起きれば、中小企業に人は来なくなります。