DXの目的・効果

では本来DXとは何のためにやるのでしょうか?

DXの言葉が流行ったのは、新型コロナの流行によりテレワーク普及を進めたところデジタル化が追い付いておらず、問題になりました。

流行ったきっかけで考えると

場所の制約を無くす

ということにつながります。

これはDXの目的の一つでしょう。

DXのレベル

DXには段階があります。

1.単純デジタル化

・手書きなどのアナログ作業をデジタル化

・資料や写真などのデジタル化

・FAXや郵送をメール送信

2.システム化

・帳簿→会計ソフト

・受発注管理

など業務ルールが明確なものをデジタル化しつつ、入力されたものから一定の計算や作用を自動で行うもの

この段階では、まだ人の手で入力が必要です。

3.自動化

・システム化したものの入力など人の手が必要な部分をマクロ・ロボット・API連携などで人の手を介さず実行すること

この段階でだいぶ人の手から離れます。

生産性向上

DXの二つ目の目的は、生産性向上です。

前回お伝えした通り、手書き文章は修正が大変です。また、保管したものを再利用や検索も大変です。

二次利用する際には一から入力することと同じ労力が発生します。

データ化していれば、システムへCSVなどを使って一度に入力が可能です。

・受発注管理(履歴、計算、表示・通知など)

・勤怠管理、シフト管理、給与計算

・経理業務(経理、経費精算、振込、入金確認、入出金の消込など)

・日報等の報告

などよくある業務は専用のクラウドサービスなども出ており、人力でやるよりはるかに効率よく業務をこなせるようになります。

自動化できるようになれば、人が作業せずとも進むものもあり、その業務自体が人の手から離れます。

属人化からの解放

見積りの内容が同じ会社なのに営業さんによって表現や金額が変わることがあります。

入力や処理が早い人もいれば遅い人もいます。

やり方や判断もそれぞれ違います。

システム化することで、処理は一定のルールに基づいて行われます。そのため、人によって違う結果は生まれなくなります。

さらに自動化を行えば、入力ミスなど人為的ミスは無くなります。

したくない業務からの解放

したくない業務は一定数ありますよね。

単純な面白くない作業、途方もない作業など、うんざりする業務があります。

また、経営者からすればそんな誰でもできる仕事に何時間も費やしてほしくない、という気持ちもあるかもしれません。

そういった単純作業はシステム化・自動化により人の手から離すことも重要です。