社員のもう一歩の気遣いを期待している経営者は・・・
言われたことしかやらない、誰かのために何かしてあげることが少ない、先回りして行動しない、気遣いが足りない。
そのような社員さんに物足りなさを感じている経営者・管理職の方も多いのではないでしょうか。
それはその社員さんの努力が足りないから?気持ちが足りていないから?
経営者や管理職側でやれることをご紹介します。
足りていないのは、社員の気遣いではなく、社員への気遣い?
- 「言われたことしかやらない奴が多すぎる」
- 「うちは助け合うっていうのができていない」
- 「お客様からサービスが悪いと言われる」
そういったことで悩んでいる経営者さんもおられるかと思います。
これは従業員さんのスペックが低いとか、気持ちが無いとか、ではなく、感謝されたり、褒められたりする機会が少ないから”わからない”のだと思います。
学校などで最低限全員がやるべきこと(宿題等)などを学び続けていると、
「ここまでやっていれば怒られない」
という『合格点クリア型』の考え方になります。
逆に褒められ、期待され、喜んでいることが伝わると、
「もっと喜んでもらうには」
という『最高点チャレンジ型』の考え方になります。
社会は学校と違い、合格点も平均点も満点さえも存在しません。
だから本当は後者であるべきですが、長く学校環境で培われた考え方は一朝一夕には変わりません。
経営者・管理職がすること
経営者や管理職の方がそういった『合格点クリア型』を『最高点チャレンジ型』へ誘導するには、”褒める”と”感謝する”を高頻度で行う必要があります。
何が求められているのか、どこまでやっていいのか、教科書の無い社会ではわからないから萎縮します。
だから何が正しく、何が賞賛されることか、理解してもらうために大袈裟にでも表現していくべきです。
大それたことでは無くても、ちょっと共用の棚を整理していたら「ありがとう」、お客様へ丁寧な対応していたら「今のやり取り良かったよ!」、少額でも新規が取れれば「すごいじゃん!おめでとう!」など。
褒められて、感謝されて、嬉しくない人はいません。
「良い行いは自分が言わなくても誰かが見てくれる」
という言葉を信じていても結局はアピールが上手い人が出世する、褒められる、世の中だとわかり悲しくなってしまうこともあるかもしれません。
だからこそちゃんと見てるよ、と上司側がアピールをして良い行動を推奨していくことが大事です。
優秀な人材を獲得するために予算を多くかけなくてはならない時代ですので、既存メンバーの力を最大化するためにやれることはぜひどんどんやってみてください。