飲食店経営者のDXに対する関心
Hot Pepperの運営する外食総研が「飲食店経営者のDXに対する興味・関心と導入状況の実態調査」を行いましたので、調査内容を基に考察を行いたいと思います。
調査概要
調査期間:2021年6月
対象者:全国、飲食店経営者
有効回答:1473件
デジタルツールの導入状況
キャッシュレスやHPを導入していても導入済みに振り分けられる調査にも関わらず4割が未導入という結果になっています。
インターネットによるアンケートのため、ITリテラシーが全くない層ではないにも関わらず導入率6割はかなり低い数字です。
実態はもっと低い数字になるのではないでしょうか。(スマホやPCを持たない高齢経営者層などはアンケートの母数に入っていないため)
次にツールごとの導入率ですが、キャッシュレスで4割、HPは3割弱、となっています。
勤怠管理システムは最近では低価格(1名100円から)で導入できるにも関わらず、9割以上の店舗はタイムカード等で管理をしていることになります。
キャッシュレスどころかPOSなども導入が進んでいないこともわかります。
人件費を削減するにはセルフオーダーやスマホオーダーのシステム導入が最適ですが、現状チェーン店の導入にとどまっている状況です。
デジタルツールへの関心
コロナ前からの関心が14%、コロナ後に増えた層が16%、コロナ後も関心がない経営者が7割という、これまた大きな数字となっています。
この関心の無さの根拠が次の回答に含まれていのではないかと思います。
コロナ禍以降の経営課題
■コロナ禍以降の経営課題
コロナの影響で飲食業は深刻な状況です。そのため、6割以上の経営者が売上UPが課題と回答しています。
■デジタルツールで解決できる経営課題
しかし、デジタルツールで解決できる経営課題は無いと、6割弱の経営者が考えています。
売上UPを課題と考えていた経営者が63%、デジタルツールで売上UPを解決できると考えている経営者が23%です。
売上UPが課題と答えた人の大半がデジタルツールでは解決できない、と考えているということです。
<参照ページ>
https://www.hotpepper.jp/ggs/research/article/column/20210708
デジタルツールで売上UPはできないのか?
デジタルツールで売上UPはやり方次第ですが、可能と考えます。
1.HPやSNSの活用
- お取り寄せグルメなど通販の活用
- 商品の良さ、特徴などの発信
- 新商品の発信
- 店内や商品を来店前に見てもらう
2.回転率の向上
- キャッシュレス決済や事前決済導入によるレジ混雑の緩和
3.顧客情報獲得によるプッシュ
- 新商品情報発信
- 忘れられないようにリマインドのための発信
- 誕生日など記念日のプッシュ
その他、アプリによるポイント配布や予約機能など顧客にとってメリットのあるサービスや機能を導入すれば固定客として定着してもらえる可能性が高まります。
また、売上向上がすぐに結果を出さなくても、業務効率やミス削減に貢献するデジタルツールを導入することで利益率が向上します。
もしも、何を導入すればどんな効果が得られるかわからない場合は当社までお気軽にご相談ください。