採用条件「休日日数」ほか

休日日数は、待遇の良さを保証するバロメーターです。

休日は雇用条件でも記載が必須であること、ごまかしがきかないこと、などから最もその会社の経営方針が現れやすいです。(ただし、休日数が多くても出勤日が猛烈に忙しい、という場合もある)

一般通念上、週休2日とするならば、52週×2日なので104日。ここがボーダーです。

ここに祝日16日、正月・お盆を加えれば、最低でも126日以上なくてはならない計算となります。(祝日16日+元旦除く年末年始4日+平日にあたるお盆2日)

120日以下は少ないと判断されてもおかしくありません。

採用条件「勤務地」

勤務地は会社やお店の所在地によるので物理的にどうしようもありません。

しかし、最近ではテレワークも普及し、サービス業や製造業の現場仕事以外(営業・経理・人事・総務・制作・広報など)は絶対出社する必要はありません。

そういった柔軟な雇用条件を出せるように、社内で制度を整えることも大事です。

採用条件「拘束時間、出勤退勤時間」

拘束時間はあまり重要視されない部分ですが、極端に短いとだいぶ印象が違います。

フレックスでコアタイム設定(例えば、10時から15時までは必ず勤務など)などを活用すればテレワークと相性も良くなります。

メディアで紹介された企業では15時が定時という会社があります。15時定時だと平日にしか行けない病院・役所などが行けるようになり、子供のお迎えもスムーズで、小学校低学年の早めに帰ってくる子供にも対応できます。

そういった時間設定をしている企業を就職希望の人は「女性に配慮のある会社」と判断するのではないでしょうか。

採用条件「有給取得」

有給取得は5日が義務化されましたが、新入社員でも大抵は年間10日ありますので半分でしかありません。

有給消化率は会社内で希望の通しやすさのバロメーターです。有休消化率や有休取得のしやすさはアピールすべきです。当然求職者からは本当にそうかはわかりません。ですが、取得方法が「希望を出しやすそう」と思えるなら消化率自体に納得感はあるのではないでしょうか。

採用条件「昇給」

「月給25万円~、昇給年1回」

などの条件をよく目にします。

例えば、25万円で賞与にもよりますが、14か月で計算すると年収350万円です。

そこから社会保険等が引かれるわけですので決して余裕のある生活ではありません。

新卒もしくは新卒同等の年齢で一人暮らしもしくは実家住まいでしたら全然問題ないでしょう。

しかし、家庭を持ち、子供が成長するにつれ、一人では厳しい経済状況になります。そのため、10年後・20年後でどれくらいの給与になっているか考えます。

昇給年1回とはいえ、月給1000円上昇ならば、年収で14000円、10年後14万円の昇給となります。20年後は28万円です。20年経っても400万円を超えていません。

昇進や成果を出した際に通常より多めの昇給があるかもしれませんが、それは確約されていません。求職者は下限で見積もるので頑張って20年働いてもこれくらいにしかならないか。と考えます。

昇給平均値、昇給や昇進の条件、年齢ごとの平均給与などを出すともう少し良くなりますが、一番良いのは月給25万円「~」や昇給「年1回」などのわかりづらい表現をやめて明確にいくらになるのかを提示することでしょう。

「頑張り次第で」「能力に応じて」

という文言は全く具体性も明確なルールも見えません。(求職者側も慣れているため、このような文言は読み飛ばします。)