2022年3月からの新「小規模事業者持続化補助金」
小規模事業者持続化補助金が2022年3月よりルールや補助額が大幅に変更されましたので、ご紹介します。
補助額と補助率
類型 | 通常枠 | 賃金引上げ枠 | 卒業枠 | 後継者支援枠 | 創業枠 | インボイス枠 |
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補助率 | 2/3 | 2/3 (赤字事業者は3/4) | 2/3 | 2/3 | 2/3 | 2/3 |
補助上限 | 50万円 | 200万円 | 200万円 | 200万円 | 200万円 | 100万円 |
追加要件 | ・事業場内最低賃金を+30円 ・事業場内最低賃金が地域別最低賃金より低い場合、地域別最低賃金+30円 | ・補助事業終了時点で、小規模事業者の従業員数を超えること | ・アトツギ甲子園ファイナリスト | ・特定創業支援等事業を3年以内に受けた、かつ、3年以内に開業 | ・2021年10月~2023年9月に免税事業者となる事業者が適格請求書発行事業者の登録 |
以前の通常枠50万円に加え、5種類の類型が追加されました。
さらに補助額が200万円と大幅に増加しました。
後継者支援枠は要件が限られた事業者にしか対応しませんが、他の類型はどれかに該当させることは可能です。
例年からの大幅な変更
1.対象経費の変更「ウェブサイト関連費」
ウェブサイト関連費が、上限が設定されました。
交付申請額の1/4
補助金申請額が50万円の場合12万5000円、補助金申請額が200万円の場合50万円が上限となります。
2.対象経費の変更「専門家費用」
以前まであった専門家関連費用は無くなりました。
インボイス枠で専門家からコンサルティングを受ける場合、成果物がわかる資料が必要となります。
3.加点項目「パワーアップ型加点」
地域資源型:地域資源等を活用し、良いモノ・サービスを高く提供し、付加価値向上を図るため、地域外への販売や新規事業の立ち上げを行う計画
地域コミュニティ型:地域の課題解決や暮らしの実需に応えるサービスを提供する小規模事業者による、地域内の需要喚起を目的とした取組等を行う計画
どちらかを選択し、計画書上でどのような計画かを説明する必要があります。
4.加点項目「赤字賃上げ加点」
赤字事業者が賃上げをする場合、加点されます。
とくに3.加点項目「パワーアップ型加点」のように別途計画を説明する必要はありません。
特別枠で申請後、未達成の場合
賃金引上げ枠、卒業枠、インボイス枠に関して、補助事業終了時点で要件を満たしていない場合、補助金は交付されません。
賃金引上げ枠:賃金が+30円(地域別最低賃金もしくは事業場内最低賃金)
卒業枠:小規模事業者の規模を超える従業員数
インボイス枠:適格請求書発行事業者の登録
以上が持続化補助金の新ルールとなります。
当社へご相談の際には実際に採択された計画書を見本にご説明・ご支援いたします。