今まで通りの求人では人がこない!?

どの企業も求人広告を出して、人の採用を行います。新卒採用を定期的にしているかもしれません。

その求人にとって、これからとても難しい時代がきます。

求人条件が変わる

例えば、今までの求人は

  • 給与、賞与などの直接的な金銭
  • 休日日数や拘束時間などの働く時間
  • 勤務地
  • 福利厚生
  • 仕事内容

といったところを気にして、比べて、一定の条件をクリアしたところに応募していたと思います。


ところが、今後はこの条件に、

  • 通勤必要なし(フルテレワーク可)
  • 通勤日数相談OK(テレワーク可)
  • 完全成果型(拘束時間無し)
  • 完全成果型(就業日数の取り決め無し)

といった条件が入ってくるかもしれません。

そうすると、勤務地や拘束時間の部分で大きく差が出てしまいます。

日本人は一般的に完全成果報酬(フルコミッション)に恐怖を覚えます。もしかしたら結果が出せなければ給料がないのではないか。営業の世界では実際成果を出さないと生活できない給料になる方もおられます。外資系では成果を出さないと解雇されるということもよく聞きますよね。

ただ、どんな会社であっても、1人の従業員を雇えば、どれくらいの仕事をしてほしいとか、どれくらいの売上を上げてほしいという予定というか予算があります。

ここでいう「完全成果型」は仕事が早く終われば自由という内容です。

厳しい条件ではなく、仕事ができる人に有利、仕事ができない人は頑張る必要がある、という会社にとって戦力になる人を優遇する宣言となります。


いまだに経営者の中には労働者から労働を搾取しようと考えている人も少なくありません。そういった人を守るために日本では雇用条件はとても具体的かつしばりがしっかりしているものが多いのも事実です。ここは否定しませんが、テレワークの普及とともに厚労省もテレワークにおける就業規則のモデルケースを公開している通り、時代の変化に合わせて雇用条件も柔軟に変化していきます。

求人に応募するかどうかは求職者次第です。

求人を出す側は他社の条件を一生懸命精査しませんが、求職者は人生がかかっているのでしっかり精査します。

他社と比べて、給与面や休日日数が悪いが家に近いと求人に応募してくれていた人が、テレワーク環境がある会社なら家の近さは関係なくなってしまうかもしれません。

求職者にとって魅力ある求人内容は、自社だけで考えていては無理です。他社の条件も逐一チェックしつつ柔軟に選択の幅を増やしていけるようにしましょう。