事業再構築補助金 続報
3月17日に発表された指針について解説いたします。
中小企業枠がさらに細分化されることになりました。
複雑ですので、下記にまとめます。
新分野展開
<事業再編イメージ>
そのままの業種で、そのままの事業で、新商品を新市場に販売する新事業
<必須条件>
・自社で作った(提供した)ことがないもの
・それを作る(提供する)のに新たに設備を入れること
・競合他社がやっているものはダメ
・性能や効能が従来品より向上(数値的に)
・5年後に売上構成比10%以上の事業にする計画
・従来とは違う市場へ(既存製品の代替はダメ)
<任意条件>
・既存客と異なる客層へ
事業転換
<事業再編イメージ>
そのままの業種で、事業内容を変更して、新商品を新市場に販売する新事業
<必須条件>
・自社で作ったことがないもの
・それを作るのに新たに設備を入れること
・競合他社がやっているものはダメ
・性能や効能が従来品より向上(数値的に)
・5年後に売上構成比で一番上位の事業にする計画(本業化)
・従来とは違う市場へ(既存製品の代替はダメ)
<任意条件>
・既存客と異なる客層へ
業種転換
<事業再編イメージ>
業種・事業内容を変更して、新商品を新市場に販売する新事業
<必須条件>
・自社で作ったことがないもの
・それを作るのに新たに設備を入れること
・競合他社がやっているものはダメ
・性能や効能が従来品より向上(数値的に)
・5年後に売上構成比で一番上位の事業にする計画(本業化)
・従来とは違う市場へ(既存製品の代替はダメ)
<任意条件>
・既存客と異なる客層へ
業態転換
<事業再編イメージ>
製造方法もしくは提供方法を大幅に変更する事業
<必須条件1(製造方法の変更)>
・過去にやったことがない製法
・競合他社が製法としてあまり使われていないこと
・従来方法より生産性が向上していること(計測できること)
・自社で作った(提供した)ことがないもの
・それを作る(提供する)のに新たに設備を入れること
・競合他社がやっているものはダメ
・性能や効能が従来品より向上(数値的に)
・5年後に売上構成比10%以上の事業にする計画
<必須条件2(提供方法の変更)>
・過去にやったことがない提供方法
・その提供方法のため設備を導入
・既存の店舗や設備を縮小する計画
又は、非対面・省人化・自動化などのためにデジタル活用
・従来より生産性が向上していること(計測できること)
・5年後に売上構成比10%以上の事業にする計画
<任意条件>
・既存客と異なる客層へ
・競合他社が提供方法としてあまり使っていないこと
事業再編
1.合併、会社分割、株式交換、株式移転、事業譲渡等により新しい事業形態にて
2.新分野展開、事業転換、業種転換、業態転換のいずれかを行うこと
上記2点をどちらも満たす必要があります。
今回の内容を見るに一般の企業さんが自力で該当する内容か判断するのも難しいでしょう。
この条件に加え、コロナによる売上減少要件やウィズコロナのための事業であるか、が必須、加点項目として計画の完成度や新規性、確実性などが問われます。
当社は事業再構築補助金申請アドバイザーとして支援機関と共同で活動予定です。
現状、10件ほどの対応を予定しておりますので、もしご興味がある方は早めにご相談ください。
経産省中小企業庁 事業再構築補助金ページ
https://www.meti.go.jp/covid-19/jigyo_saikoutiku/index.html